三味頭遺跡(さみがしらいせき)

ページID: 3155

寝屋川市の歴史

寝屋川市の文化財

三味頭遺跡(さみがしらいせき)

黄色に桜模様が入った鉢を被ったマスコットキャラクターはちかづきちゃんがバラの花を持って桜の花びらの上に立っているイラスト

ごめんなさい
写真ありません

寝屋川市のマスコットキャラクター
はちかづきちゃん

高倉一丁目の市立教育センターは、西側の平野部から急に高くなっています。この丘陵は、現在、南北がため池に利用されているように谷地形になっていて、東西に長くのびる尾根筋であることがわかります。平成元年(1989年)に教育センターの東側で発掘調査が行なわれ、墳丘の盛土が失われている古墳が発見されました。この古墳を地名から三味頭一号墳とよんでいます。

一辺が約15メートル程度の四角い形の古墳(方墳)で、墳丘とよばれる盛土の部分はすでに削られており、約30センチメートルしか残っていませんでした。そのため、この古墳に葬られた人物の埋葬施設や中に納められていた副葬品などは不明です。

古墳のまわりを巡る濠は、墳丘が削られたときの土で埋められたようで、墳丘の上に立てられていた多数の埴輪(はにわ)が入っていました。埴輪の大部分は、円筒埴輪と朝顔形埴輪です。円筒埴輪は高さ約40センチメートルの比較的小型のもので、三帯の突帯(=たが)がめぐります。この埴輪は特徴から6世紀初頭のものだと考えられ、古墳の造られた時期もこのころと思われます。このほかにも家や衣蓋(きぬがさ)の形をした埴輪も出土しています。

三味頭遺跡の四條畷市域でも同じような古墳がいくつか発見されており、更良岡山(さらおかやま)古墳群とよばれています。三味頭一号墳もこの古墳群と関連するものと考えられます。また、遺跡からは重弧文(じゅうこもん)という文様をもつ軒先を飾る軒平瓦(のきひらがわら)が出土しており、「讃良寺(さらじ)」とよばれた古代寺院と関連するものと思われます。

この記事に関するお問い合わせ先

文化スポーツ室
〒572-8555
大阪府寝屋川市本町1番1号(市役所東館1階)
電話:072-813-0074
ファックス:072-813-0087
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2021年07月01日