聖母女学院校舎(せいぼじょがくいんこうしゃ)

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壁が白色で窓をくり抜いたようなモダンな形の聖母女学院校舎の写真

聖母女学院(現:香里ヌヴェール学院)は、1923年(大正12年)に、大阪市玉造に開校し、現在、寝屋川市美井町と京都市深草の学舎に小学校から短期大学までをかかえる伝統校です。

校門を入って正面の玄関から廊下で結ばれる平面「E」字形の校舎は、1932年(昭和7年)に現校地に移転した当初に建設された、鉄筋コンクリート造地上2階地下1階建(3階部分はあとから増築)の建物です。

開校当時は修道院も併設されていましたが、現在は教室や図書室・事務室として利用されています。

聖母女学院周辺の地図

設計は、著名な建築家のアントニン・レーモンド(1888年~1976年)によるものです。

レーモンドはチェコスロバキア(現在のチェコ)に生まれ、プラハで建築学を学んだ後に渡米し、近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトのもとで仕事をしました。

ライトが旧帝国ホテルの建設を行うときに、チーフ・ドラフトマン(主任製図工)として1919年に来日。 その後、独立して建築事務所を構えました。国内では、ロシア大使館や東京ゴルフ倶楽部などを残しています。

この建物は、細部の装飾や陰影を帯びた仕上げを排し、四角い箱を組み合わせたような直角と水平を主体にしたデザインや白く塗られた壁に、 「白と直角の美学」に染まった当時の日本のモダンデザインの特徴を表現しているといえます。

採光にも配慮されたインテリアは明るく清潔感にあふれ、女学校の校舎にふさわしいものになっています。

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更新日:2021年11月26日