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平成29年4月号 「四代目春団治」襲名予定の 桂 春之輔師匠

桂春之輔師匠

「ハイ、寝屋川出身です」 「四代目春団治」襲名予定の 桂 春之輔師匠

 来春、上方落語の大名跡「桂春団治」四代目を襲名する桂春之輔師匠(68歳)は、市出身です。忙しい中、ふるさとの思い出や襲名への心構えなどを、熱く語ってくれました。
 師匠には襲名決定の発表後、道頓堀の角座で話を聞きました。当日は朝から在阪テレビ局の取材を受ける慌ただしさ。それでも、楽屋での表情は、にこやかな自然体でした。
 「ハイ、寝屋川出身です。当時、萱島の駅の近くに緑色の診療所がありましてね、よう覚えています。懐かしいですな」
 実家は幼稚園の頃に豊中市に転居しましたが、下神田町に親しい農家があり、中学生の頃まで、休みになると訪れたという。
 「周りは田んぼで、かえるの鳴き声がよう聞こえましたな。盆踊りが盛んで、河内音頭の生演奏やアセチレンガスの臭いを覚えています。井戸で冷やした瓜(うり)はおいしかったなあ」
 幼い頃の思い出は強烈で、今も小さな川沿いを歩いている夢をよく見るそうです。京都で仕事があるときはできるだけ京阪電車に乗り、車窓から市内を眺めるといいます。
 府立桜塚高校時代、一つ先輩のSF作家かんべむさしさんと落語研究会を作りました。その頃、三代目桂春団治に電話で入門を乞い、「うちはうどん屋やない」と断られたそうです。
 結局、角座で待ち伏せして入門の許可をもらい、高校卒業と同時に内弟子になりました。
 「師匠の芸風が好きでね。(演目の)『代書』や『いかけ屋』という仕事は、今はもうありませんが、理屈抜きに面白い」
 初代・桂春団治は破天荒な振る舞いで、歌や芝居で知られます。「爆笑王」といわれ、二代目もその芸風を引き継ぎました。三代目は逆に、繊細、華麗な表現を得意としました。
 「四代目になれたらええなあ、と思っていた頃が一番、幸せでしたな。(襲名披露では)足が震えるかも知れません。ちょっと、謙遜やけど(笑)」
 三代目にはよく叱られ、家を放り出されたこともあるそうです。それでも「お前は別や」と可愛がられ、襲名を認める遺書を残してくれました。
 「どんな春団治になるか師匠も苦労しました。ぼくは三人がやらなかった人情噺(ばなし)で、次の五代目が苦しむようにしたいと思っています」
 市出身の大関・豪栄道関とは親しい間柄。
 「彼は大器晩成型で、ゆっくり横綱になればええ。ぼく自身もそうやから(笑)」

平成29年4月号

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更新日:2018年1月15日