京都大学と歯科検診の共同研究を開始

 成人歯科健康診査の結果と医療・介護等のレセプトデータや特定健診の結果などの医療情報を総合的に解析し、歯周病を含む歯科疾患の実態と糖尿病、心・脳血管疾患、認知症やフレイル（虚弱）との関連を調査するため、国立大学法人京都大学と協定を締結しました。

 市の成人歯科健康診査は、年間約3,000人の市民が受診しており、全国や大阪府よりも高い受診率を維持しています。

 今回の研究では、成人歯科健康診査のデータを分析し、関連データや公的データ等を用いて他市町村と比較することで、市民の歯科口腔状態を明らかにします。

 また、医科・歯科・介護のレセプトデータや市の特定健診・特定保健指導の情報などと結合し、詳しく解析することで、歯科口腔状態と糖尿病や心・脳血管疾患との罹患率の関連性や、残存歯数と認知症・フレイル予防との関連性などを分析する予定です。

研究内容

（1） 成人歯科健康診査の統計調査

 年度別、年齢別の現在歯数、歯周病の有無・重症度等についての基本統計を調査し、全国や他市町村のデータと比較します。

（2） 統計調査の結果解析

 統計調査の結果を歯科疾患実態調査、大阪府市町村歯科口腔保健実態調査などの公的データを用いて、他市町村のデータと比較します。

（3） 成人歯科健康診査データとレセプト・特定健診情報等の総合的な解析

 成人歯科健康診査の結果と、医科・歯科・介護のレセプトデータや特定健診・特定保健指導の情報などを結合し、医療・介護利用との関連を調べ、効果的な疾病予防、重症化予防、フレイル予防等への活用を検討します。