血管老化の先を見据えて~重症化予防~

血管の老化から「重症化」へ

血管の老化は、放っておくと、どんどん「重症化」していきます。

では、血管の老化が「重症化」すると、どのような状態になるのでしょうか?

 

血管の老化とは、血管が「血圧・血糖・脂質」等の数値が上昇することで内側から傷つき、厚く硬くなって詰まっていくことをいいます。 >>>「血管の老化 進行中!?」のページへ

血管の老化は自分では感じることが出来ません。

血管が詰まり、自覚症状があらわれる頃には、血管老化の「重症化」が進んでいます!!

 

身体の中には500円玉ほどの太い血管や髪の毛くらいの細い血管(毛細血管)があります。

血管の老化は全身におこりますが、特に影響が現れやすいのが毛細血管です。

わたし達の身体にある毛細血管は、腎臓・脳・心臓に多く存在しています。

 

血管の老化が「重症化」すると、症状が出やすいのは、腎臓心臓です。

 

腎臓:血管の構造上、もともと血液が壊れやすい状態となっています。

腎臓には毎日たくさんの血液(約180リットル=ドラム缶1杯分)が流れています。

また、血液を濾(こ)して尿を作るため、他の臓器よりも多くの圧力が加わり、血管が傷つきやすい状態となっています。

血管の老化が「重症化」すると慢性腎臓病(CKDと言い、透析治療となる疾患)などが起こります。

 

脳:脳の血管は、曲がりくねったり、枝分かれが多くあります。その構造上、血管が詰まりやすい状態となっています。

血管の老化が「重症化」すると脳梗塞などが起こります。

 

心臓:心臓の表面には心臓の筋肉がしっかり働けるように毛細血管が多くあり、血液が詰まりやすい状態となっています。

血管の老化が「重症化」すると心筋梗塞などが起こります。

 

 

慢性腎臓病(CKD)・脳梗塞・心筋梗塞などの大きい病気は、血管の老化が重症化して起こるのです。

 

寝屋川市では、特に血管老化が重症化した結果、若くして透析治療となる方がたくさんいます。

そのため、寝屋川市では透析予防を目指して、血管老化の重症化を防ぐこと(重症化予防)取り組み始めています。

 

「透析」ってなに?

寝屋川市では、若くして透析治療(「透析」)を受ける方がたくさんいます。

 

腎臓は「身体にとっていらなくなった老廃物・水分(尿など)を身体の外に出す」という働きをしています。

腎臓の働きが低下してくると、老廃物・水分を尿として身体の外に出せなくなります。

身体に溜まった老廃物は次第に身体の中で毒素となって全身に流れます。

全身の臓器は、この毒素におかされ働くことが出来なくなり(尿毒症など)、死へとつながります。

 

そうなる事を防ぐため、腎臓に代わって、機械などを使って身体の中の老廃物(毒素)を取り除くことが「透析」です。

腎臓の働きが低下し慢性腎臓病(CKD)、腎不全となると、「透析」が必要になります。

 

「透析」となる慢性腎臓病(CKD)・腎不全は、
主に糖尿病や高血圧が原因で起こることが多くあります。

糖尿病(血糖値がいつも高い状態:以下記述あり)・高血圧(血圧がいつも高い状態:以下記述あり)は、重症化する程その「透析」が必要となる危険性が高くなります。

また、腎臓機能の低下の度合い(以下記述あり)によっても「透析」の危険性が違います。

 

健診の項目で「透析」となる危険性が特に高いのは、

HbA1c(血糖値をあわらす項目):(重症8.0(%)以上

血圧重症高血圧180/110(mmHg)以上

eGFR腎臓機能の状態をあらわす数値):50(ml/分/1.73平方メートル)未満腎機能障害期)

※寝屋川市の特定健診では、このeGFRの項目も調べています。

 

みなさんが将来「透析」になる危険性はどうでしょうか?

現在の自分の「透析」の危険性を糖尿病・高血圧・腎臓機能のそれぞれレベルに合わせて確かめてください。

 

糖尿病 (透析との関連が特に強い疾患)

血糖値がいつも高い状態が続いている疾患のことをいいます。

わたし達の身体は、食事を摂ると一時的に血糖値が上昇しますが、インスリンというホルモンの働きで血糖値を一定に保ちます。

しかし、身体の中でインスリンの働きがうまくいかないと、上昇した血糖値を下げることが出来ずにいつも血糖値が高い状態が続くようになります。

血糖値をあらわす健診項目には、「空腹時血糖値」・「随時血糖値」・「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」などがあります。

この中でも「HbA1c」は2~3ヶ月の血糖値の平均をあらわすため、血糖値が良い状態に保たれていたかどうかなど影響をみるための「指標」となります。

2010年特定健診では、18,151人が受診しました。その中で、HbA1cの重症度に合わせた人数分布をグラフにしました。(以下参照)

「透析」の危険性があるHbA1cが8.0以上は、(5)(6)で約300人(約1.7%)います。

糖尿病の合併症の危険が出てくるHbA1c7.0~7.9では、425人(約2.3%)います。

糖尿病の軽症であるHbA1c6.1~6.9では、約900人(約5%)います。

保健指導対象であるHbA1c5.2~6では、約7500人(約41.3%)います。

正常域であるHbA1c5.1以下では、約9000人(約50%)います。

 

高血圧

血圧は、心臓から全身の隅々まで血液を送り出すために血管を押し広げる力のことをいいます。

血圧は測るたびに変動しますが、一時的であっても高くなれば血管がダメージを受けているということです。

 

※重症高血圧は、「透析」の危険性が高い段階です。

 

 

eGFR(糸球体ろ過量の推定値)

腎臓が老廃物を尿に排泄する能力がどれくらいあるかを示しています。

簡単に言うと「腎臓が何%機能しているか」をあらわしています。

 

eGFRは生活習慣で変動しやすいので1回の数値だけで判断されるものではありませんが、

50未満の場合は、腎臓内科(腎専門医)の受診をお勧めします

詳しくは、保健師までご連絡ください。寝屋川市役所 連絡先>>>

 

※eGFRはCKD(慢性腎臓病)を早期に発見するための指標です。

腎臓が役割を果たせなくなると「透析」が必要になります。

 

あなたの腎臓を守るためにも、血管老化の「重症化」にブレーキをかけましょう!!

 

「透析」予防には、血糖が重要なカギ!!

寝屋川市では、糖尿病から「透析」となるスピードが速い方がたくさんいることがわかりました。

これからの「透析」になる方を一人でも減らすには、何より、わたし達が自分で腎臓を守ることです!

 

まずは、「透析」の原因となる糖尿病にならないこと・糖尿病をこれ以上進行させないことが重要なカギです。

血糖値を上手にコントロールすることが必要になります。

血糖値のコントロールを上手にするには…

1、自分の血糖値がどの段階かを知る(上記の三角のグラフにてご確認ください)

  ※自分の血糖値がわからない方は、まずは健診を受診しましょう!>>>特定健診・特定保健指導のページへ

2、血糖値のコントロールを確実にする

  ・定期的に血糖値を確認し、上昇していないかなど把握をしましょう。

      正常域の人((1))は、年1回の健診を受けて確認しましょう。

   保健指導域の人((2))は、保健指導にて健診データの改善に向けての生活習慣の工夫を見つけ、実施しましょう。

   糖尿病域の人((3)~(6))は、自己判断せずに必ず主治医・糖尿病専門医の指示・相談のもと、治療を受け、生活習慣の工夫も実施しましょう。

   治療が中断させないように継続して治療を受けることが上手に血糖コントロールさせるコツです!  

  3、血糖値を上昇させないようにするための生活を身につける

毎日の食事や運動は、血糖値に大きく影響を与えます。まずは、食事・運動から整えましょう。

>>>「血管の老化にブレーキをかける」には?

※食事・運動は、血圧コントロールにも大きく影響を与えます。

 

さらに腎臓を守るには・・・

1、水分のコントロールをする    

飲水量が少なくなること・発汗・飲酒は身体を脱水状態にします。

脱水になると、血液は濃くなり腎臓の血管の血液が流れにくくなります。

さらに尿を作るために強引にその濃い血液に圧を加えて濾(こ)そうとするため、腎臓内にかかる圧力が増え、どんどん血管を傷つけてしまうのです。

脱水になって濃い血液にならないように、運動(身体を動かす)・お風呂・就寝の前に、まえもってコップ1杯の水やお茶(利尿作用の少ないもの)を補給するなど小まめに水分補給しましょう。

 

2、早寝早起きや充分な睡眠・休養をとる

規則正しい生活習慣を行うことで、身体への負担を軽減させます。

さらに、傷ついた臓器は睡眠中に修復されやすくなるため、睡眠をとることが重要です。

 

血管の老化・重症化をしっかり予防し、透析とならないよう腎臓を守りましょう。

健診結果や生活習慣などの質問に保健師がお答え致します。

電話にてお問い合わせください。

 

お問い合わせは、寝屋川市保険事業室 特定健診・特定保健指導担当

電話 072-824-1181 (内線 2368・2369)

ホーム > 組織一覧 > 保険事業室 > 血管老化の先を見据えて~重症化予防~

Copyright (C)2010. Neyagawa City. All rights reserved.

寝屋川市寝屋川市役所 〒572-8555 大阪府寝屋川市本町1番1号 TEL : 072-824-1181(代表)

業務時間は、月曜日~金曜日の9時~17時30分です。施設によってことなる場合があります。