ねや川一斉清掃「クリーンリバー寝屋川」
平成13年11月25日


 

ねや川一斉清掃

11月25日、一級河川寝屋川(ねや川)の上流部で一斉クリーンリバー作戦が取り組まれ、寝屋川を市のシンボルにふさわしい川にしたいと願う市民など120人が、4~5mも下の河床に降りて清掃活動を行なった。これは、市内中心部を流れる一級河川寝屋川を市民に親しまれる川に再生し、まちづくりに生かしたいとする寝屋川市が公募した市民61人で組織する"寝屋川再生ワークショップ"の呼びかけに応じた流域の自治会や市民団体などが参加した。

川に入る参加者たち

一級河川寝屋川では、今年になってから、砂州のある上流部を中心に、この日参加した団体や個人を中心に自主活動として、あるいは市の呼びかけに応じるかたちで何度となくクリーンリバー作戦と銘打つ河川清掃が取り組まれてきた。しかし、これまでは各団体がそれぞれ、個別の日程で取り組んでいたものが、今回はじめて、同じ日に実施するという合同での取り組みとなったものである。
実施場所は、たち川から幸町に至る寝屋川上流部。重点場所は、寝屋神社から下流のたち川、三井団地付近、打上川治水緑地下流から国松町、寝屋川警察から府立高専・南前川合流点に至る一帯、などであった。
参加団体は多種多様で、小学生から大学教授そして高齢者に至るまであらゆる階層で構成されている再生ワークショップのメンバーはもちろん、自治会、青年会議所、地域の青少年指導員、流域の町内有志、大学の環境問題に取り組むサークル、市職員有志などで、参加を検討していると言うあるスポーツ団体も見学に訪れた。特筆すべきは、今回から新たにたち川で取組むグループが現れたということである。彼らは、校区の青少年指導員有志と寝屋地区の有志グループである。地域住民が昔から親しみ遊んだ地域の川、たち川を自分が小さい時のようにきれいにし、こども達が遊び、人々が憩える川にしたいと願う10数名が、ワークショップの呼びかけに応じ、この日の取り組みとして実現させたものである。

ごみ袋にどんどんたまるごみ

たち川では初めての取り組みということもあって、自転車などの大型ごみが結構ある。女性参加者も数人、皆でロープの先に引っ掛けた重量物を例の小道具で引き上げている。川底の砂や泥に埋まってなかなか上がってこない、ずっしりと重い。水面から顔を見せたのは茶色に錆びた単車の車体、重いはずだ、それにしても・・・・。

放棄自転車の引き上げ

次の時は、寝屋神社から上流の区域を清掃して埋まっている大型ごみをまず取り除きたいと参加者の話であった。川に思いを寄せているのがよく分かる。仲間が増えた、うれしい話だ。作業の後、川の横の田んぼに設えた即席のテーブルを囲んでバーベキューの準備。火をおこすのはリーダーの分担だ。楽しみながら汗をかくことによって、息長く続けていきたいとする彼の思いが伝わってくる。清掃活動を通じて地域コミュニティーのつながりが強まればと期待する。

ごみ袋を手に川を歩く参加者たち

三井団地付近では、地域の自治会連合会が今年3度目の取り組みとしてこの日の一斉清掃にも参加した。この付近では大阪府が河床の清掃を行なったが草刈りが主で、ごみは大型ごみがを除いてそのままであった。河床のごみは草が刈られて剥き出しになっている。そのため、草が大きかった夏などに比べ拾い集めやすく、作業もスムーズにはかどったようだ。とはいうものの、参加者の一人は、腰を伸ばしながら「河川管理者による清掃は、年に一度もない機会だし、ごみも残さないで取ってほしいものだ。パートナーシップといいながら、市民のやる気をそぐものだ」といった言葉にハッとさせられる。

四方八方でごみを集める参加者たち

国松町あたりでは若者の参加者が目立つ。この夏、青年会議所が市制50周年記念事業として市とともに行なったジュニアサミットへの参加者だ。友好都市の大原町・すさみ町の子供たちと共にそれぞれの地域の川を交流体験し、川の環境の大切さを認識したという中学生たちで、わがまちの寝屋川の現状から、環境と教育の重要性について提言書をまとめたりもした。青年会議所の有志が彼らに呼びかけこの日の一斉清掃に合流したものである。「この頃の若い者は・・」とよく言われたりする中にあって、若者が”提言”と言う形で社会に正面から向きあったこと自体が大いに感動すべき事なのかもしれない。今後に期待だ!このグループも作業終了後は幸町東自治会の好意で地域の公民館前広場でバーべキューを予定している。

若者の参加者たち

川でごみを集める参加者たち

寝屋川警察の上流から南前川合流点の京阪電車ガードまでは、つい先日中央小学校の生徒が115人と応援の保護者・教師・市職員あわせて計145名の参加でクリーンリバー作戦が行なわれた場所である。日数も経ってないのでこの日は子供たちの手が及ばなかった箇所を中心に作業を予定している。水辺に親しむ会、摂南大学澤井ゼミ、寝屋川市自然に学ぶ会、地元幸町東の皆さん、市職員ボランティア、そして呼びかけたワークショップの面々、そして、ボランティアで何か出来ないかと考えているあるスポーツ団体の役員の見学もあった。このあたりは、以前から様々な団体によって取り組まれているか場所であるが、それは砂州と水辺の植物がうまく調和していて、河床に下りて観察会を行なったり水遊びをするのにうってつけの場所であるため、愛着が湧き、それが取り組みに結びつくのかも知れない。

ごみを集める参加者たち

中央小学校の取り組みにしても、元はといえば幸町に住む3年生8名がさいわいスペシャル探検隊というグループをつくり、総合学習のなかで町内を流れる寝屋川を地域の宝として、美しく保ちたいと自主的にクリーンリバー作戦を取り組んだことが始まりではあるのだが、直接のきっかけは、清掃作戦をしながら日頃下りることも許されなかった河床に下りて、自然に親しみ、自然の中で遊び、ちゃっかり虫や魚とりもしてしまったという体験とその面白さ、そして、自分たちの住む地域を自ら汗をかいてきれいすることの爽快さ、これらを同級生全員に感じてもらおうと呼びかけたことが本当のところだ。魚やカモを眺めたり観察会をするのにうってつけの景観として大人が重宝がるだけではなしに、子供たちの遊び場としてもその検証に耐えた場所なのだ。いつまでもこの景観を保ちつづけたいものだ。

川に入る中央小学校の児童たち

それぞれの取組み場所では、「クリーンリバーねや川」と白地に青や緑に染め抜いたノボリが護岸フェンスにたなびいている。このような取り組みを広く市民に知ってもらい協働の輪を広げていきたいとする市が作成したものである。聞きつけて参加をしたいと駆けつける市民への目印でもある。今後、グループとして参加する人たち以外にも個人として参加したいとする市民を受け入れながら、さらに大きな取組みへと広げて行くことを目指すとのこと。
そのことが、一級河川寝屋川を市のシンボルに押し上げて行く一つの回路でもある。

クリーンリバーののぼり

この一斉清掃の取り組みは、今回はじめてであったが、この経験を生かして、今後市の広報等を通じこれまで以上に広く一般に呼びかけながら、対象区域を拡大し、様々な団体や若者から年配者までが参加しやすく、自由にボランティアを楽しめるものにできればと思う。
なお、この日の参加者は120名であった。これで、今年6月から本格的に取り組まれたクリーンリバーねや川への参加者は460名を上回った。

「この取り組みが、参加者一人一人にとっての自己実現の場であったり、地域コミュニティー醸成の場であったり、人と人の出会いの場であったりしながら、まちづくりのひとつのあり方を示すことができる取り組みとして成長できればと期待する」。バーベキューをつつきながら語る熱意ある参加者の”演説”だ。

合言葉は”市民参画””協働”。

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